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熱中症は予防が大切です!
2021年5月14日 13時45分 更新 2021年5月10日 15時03分 公開
~3密を避けながら、十分な対策をとりましょう~
熱中症は、毎年7月から8月に多く発生しています。特に、梅雨明けの蒸し暑く、急に暑くなる7月には、体が暑さに慣れていないため、例年熱中症による救急搬送者数や死亡者数が急増しています。熱中症は、放っておくと命にかかわることがありますが、予防方法を知っていれば、防ぐことができます。
◉ 熱中症が起こる仕組み
わたしたち人間のからだの中では常に「熱」が作られています。その熱を、皮膚から外に逃がしたり、汗をかいたりして、体の中にたまらないようにしています。人間の体温が36度前後に保たれているのは、そういった体の中の熱を外に逃がすはたらきがあるからなのです。この体温を外に逃がすはたらきのことを「体温調整機能」といいます。
ところが、気温の高い場所や、湿度の高い場所に長くいると、体温調整機能がうまくはたらかず、体の中の熱を外に逃がすことができなくなってしまって、体の中に熱がたまって体温が上がったり、急にたくさんの汗をかいたりして、からだの中の水分や塩分が失われてしまいます。その結果、頭痛、めまい、けいれんなど、様々な症状が現れます。これが熱中症です。
◉ 熱中症になると、どんな症状がでる?
軽 度 | めまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗が止まらない |
中等度 | 頭痛、吐き気、体がだるい、体に力が入らない |
重 度 | 意識がない、けいれん、高体温、呼びかけへの返事がおかしい、まっすぐに歩けない・走れない |
その他 | 呼吸が浅くなったり、早くなったりする、肌が赤く、熱くなる、顔色が悪い、手足がふるえる |
◉ 熱中症になりやすい状況
こんな日・場所では要注意! | どのような人がなりやすいか? |
・気温の高い日 ・暑くなり始め ・湿度が高い日 ・風が弱い日 ・日差しが強い日 ・熱帯夜の翌日 ・照り返しが強い場所 ・熱いものがそばにある場所 ・急に暑くなった日 |
・脱水状態にある人 ・乳幼児・高齢者 ・からだに障害のある人 ・肥満の人 ・過度の衣服を着ている人 ・普段から運動をしていない人 ・暑さに慣れていない人 ・睡眠不足や疲れなどで ・体調のわるい人 |
◉ 熱中症の予防方法
熱中症は、命にかかわる病気ですが、予防法を知っていれば防ぐことができます。熱中症を防ぐためには、「暑さを避ける」「こまめな水分補給」「暑さに備えたからだづくり」が大切です。一方で、新型コロナウイルスの感染を防ぐために、「身体的距離の確保」「マスクの着用」「3密(密集、密接、密閉)を避ける」といった「新たな生活様式」を実践することも求められています。新たな生活様式の中で、熱中症を予防するために次のようなことに気をつけましょう。
①適宜マスクをはずしましょう
・気温、湿度の高い中でマスクをすると熱中症のリスクが高くなるため、注意が必要です。
・屋外で人と十分な距離(2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずしましょう。
・マスクを着用しているときは、負荷のかかる作業や運動を避け、周囲の人との距離を十分にとったうえで、適宜マスクをはずして休憩しましょう。
②暑さを避けましょう
・涼しい服装を心がけ、外に出る際は日傘や帽子を活用しましょう。
・少しでも体調が悪くなったら、涼しい場所へ移動し、水分補給しましょう。
・涼しい室内に入れなければ、外でも日陰へ移動しましょう。
③のどが渇いていなくても、こまめに水分補給しましょう
・1日当たり1.2Lを目安に水分摂取しましょう。
・たくさん汗をかいた時はスポーツドリンクや塩あめなどで、水分とともに塩分も補給しましょう。
④エアコン使用中もこまめに換気をしましょう
・窓とドアなど2カ所を開けて、換気しましょう。
・扇風機や換気扇を併用しましょう。
・換気により室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの工夫をしましょう。
⑤暑さに備えたからだづくりと日頃からの体調管理をしましょう
・暑さに備え、暑くなり始めの時期から、無理のない範囲で運動しましょう。
(「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度)
・毎朝など、定時の体温測定と健康チェックを行いましょう。
・体調が悪い時には、無理せず療養しましょう。
◉ 熱中症の症状が現れたら・・・
熱中症は、急速に症状が進行し、重症化しますので、軽度の段階で早めに異常に気付き、応急処置をすることが必要です。
少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動することが、熱中症予防に有効です。屋内の涼しい場所にすぐ入ることができない場合、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動してください。
【 熱中症が疑われた場合の応急処置について 】
①涼しい環境に移す
風通しのよい日陰や、冷房が効いている室内へ移動します。
②脱衣と冷却
衣類を脱がせて、体内の熱を外に出します。きついネクタイやベルトなどは緩めて、風通しをよくします。さらに、露出させた皮膚に水をかけ、うちわなどで仰いだり、氷でわきの下や首、太ももの付け根を冷やし、体温を下げます。
③水分と塩分を補給する
冷たい水や、塩分も同時に補える経口補水液やスポーツ飲料を摂りましょう。
ただし、意識がない、または呼びかけに対する返事がおかしい場合には、すぐに救急車を呼びましょう。
意識がある場合は、①~③の応急処置を行います。水分を自力摂取できる場合には、水分補給を積極的にすすめましょう。水分を自力摂取できない場合には、医療機関へかかりましょう。また、水分を自分で摂れ、必要な応急処置を行ったものの、症状が改善しない場合も、医療機関に行きましょう。
◉ 熱中症予防に関する情報提供について
熱中症への対策を呼びかける「高温注意情報」が、「熱中症警戒アラート」と新たな名称に変わり、全国で運用されています。
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高いと予想される日の前日夕方または当日早朝に都道府県ごとに発表されます。新たに熱中症に大きく影響する湿度が反映されるようになり、より熱中症リスクの高い状況で発表されることになりました。発表されている日には、外出を控える、エアコンを使用する等の、熱中症の予防行動を積極的にとりましょう。
【情報提供サイト】
環境省熱中症予防情報サイト
・PC版:https://www.wbgt.env.go.jp/
・スマートフォン版: https://www.wbgt.env.go.jp/sp/
・携帯電話版: https://www.wbgt.env.go.jp/kt/
お問い合わせ
本 庁 健康福祉課 保健衛生係 電話:0880-43-2836
佐賀支所 地域住民課 保健センター 電話:0880-55-7373