町長室
町長メッセージ 「四国横断自動車道佐賀-四万十」について
2015年9月8日 14時11分 更新 2015年8月26日 0時00分 公開
「四国横断自動車道佐賀-四万十」の都市計画決定に向けた
環境アセスメントの手続き開始によせて
黒潮町は太平洋に面し過去100年~150年に一度南海地震という大規模災害との共存を余儀なくされてきており、今また最大震度7、最大津波高34mという日本一厳しい数字の災害想定がなされています。この想定に対し、これまで行政と住民が一体となって防災・減災対策に取り組んできておりますが、未だ多くの課題が残されている状態です。
そんな町全域が閉塞感を感じるような雰囲気の中、私たちが大いに勇気づけられる国土交通省の記者発表がありました。
今回記者発表された「四国横断自動車道佐賀-四万十」は、広大な津波浸水区域内に主要な道路があり、そのほとんどが分断される当町にとって、まさに「命の道」と呼べるものであります。さらに当町が有する豊富な地域資源の活用、交流人口の拡大等、地方創生の実現に向けて大きな助けとなる「地域を繋ぐ道」でもあります。既に四国横断自動車道が延伸されるにつれて、スポーツ合宿の実績が大幅な伸びをみせており、本道路の完成で更なるストック効果の発現が大いに期待されます。
このように本道路は当町にとって重要な位置付けであることから、今回の発表は長年完成を夢見たパズルのピースが埋まったような爽快感と、日本一危険な数値が示された当町へ大きな安心感を与えてくださいました。国、県をはじめ関係者の皆様方のご尽力に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。当町としましてもこの「地域を繋ぐ・命の道」の早期完成に向けて、今後も幡多地域一体となって最大限の支援、協力を続けていく所存です。
最後に少子高齢化、震災前過疎の波に飲み込まれる危険性を秘めている当町に対して強力な後押しをいただけたことで、私たちも今後より一層の精進を重ね、自然と共生しながらも災害に強いまちづくりに取り組んでまいります。
平成27年8月26日
高知県幡多郡黒潮町長 大西勝也