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黒潮町佐賀北部活性化推進協議会

平成22年若山楮活動のあらまし・・・

2015年10月15日 14時05分 更新     2012年4月5日 19時43分 公開

2年目に突入した若山楮栽培活動。1年目と違いやり方が分かってきたところで、昨年2~3倍の収穫量を期待していたところ、イノシシに加えて、想定外であった鹿が栽培地に現れ始めました。多くて月に2回しか入らないため、中山間の比較的人のいない場所なので、さぞかしとっておきの食堂といったところでしょうか。
四方八方へ広がる枝を束ねて縛るなど、食害対策に四苦八苦しましたが12月予定通りに収穫を迎えることができました。ただやはり期待した収穫量には届かず、地域に自生する楮をメンバーそれぞれで集め増量させました。このことは、周辺にもたくさんの若山楮が自生するということが再確認できたことに繋がりました。
平成22年は、若山楮の栽培や蒸し剥ぎと黒皮剥ぎなどの加工活動のほか、栽培加工を継続するにあたっての知識や技術向上のための研修なども、活動開始当初からの協力団体である一般財団法人世界紙文化遺産支援財団紙守さんの協力をいただき行うことができました。

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8月の楮の状態。春先から10月頃まで除草や芽かき作業
をします。

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平成22年は鹿対策として麻紐でひとまとめにしました。

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市野瀬の栽培地では収穫量は昨年の約2倍になりました。
平成22年329.7キロ(平成21年173.8キロ)


12月、ほぼ落葉したら収穫です

     
蒸し剥ぎ準備、煙突が強風で折れてしまうハプニングが…

 
 しかも、木桶を吊るす、手づくり天秤までも、みごとに折れてしまい…
新しくせっせと作っているところです。


さあ、蒸しますよ。朝2時頃から火入れして9時に蒸し上がり。
その後、11時、16時の計3回蒸し上げます。


今年の蒸し剥ぎは、体験イベントとして行いました。

         
老若男女入り混じり、わきあいあいと蒸し剥ぎを行いました。


1月、財団紙守さんを講師に迎えて楮講習会を実施。
全国の楮やかみ文化の現状や、栽培加工に関する知識
を学びました。


同じく1月、研修終了後、知識向上が図られたその身で
黒皮剥ぎ作業。
さすが!作業を行う手つきが違います


地元の拳ノ川小学校に協力をいただき、今年初プールで水中漂白です。
長靴を履いていても、真冬のプールは芯まで冷えます。
この作業だけは、みんな嫌がりました


2月、メンバー代表5名で初めて財団紙守を訪問しました。
紙文化財修復の作業現場を見学したり、
現場で活動する修復師さんたちからお話を直接伺うことが
できました。


今回の訪問では、栽培及び加工者として、白皮加工をした
後の若山楮を取り扱う方々と直接言葉を交わし、現場を見
せていただき、互いに交流を図るという大変貴重で意味の
ある時間を過ごさせていただきました。


財団紙守の関係者のみなさま、本当にいつもありがとうご
ざいます。
今後も高質な若山白皮を目指して日々精進してまいります。


平成22年産の若山楮白皮63.6キロ(原木1232.3キロ黒皮150.1キロ)

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